中小企業だからこそ実践したい“圧倒的な”差別化ブランディング戦略
2017/07/24
コンテンツマーケティングと一口にいっても、どの手法を取るかは様々な方法があります。
しかし、最終的なゴールの部分はどの企業であれ、どんな業種であれ同じです。
最終的な目標として掲げられるのは、「圧倒的なブランド力の構築」です。
競合他社との差別化を図り、時代に左右されないビジネスを行っていくにはブランドを構築する必要があります。
ここでは自社ブランドを構築するために必要な意識を見ていきましょう。
■コンテンツマーケティングは「自社ブランド」を構築するきっかけ
消費者の視点に立った時に、自社の商品を買ってくれたり、サービスを利用してくれたりする決め手は何でしょうか?
商品やサービスの質といった面もありますが、他社製品と比較した時にブランドイメージが意識されているのです。
消費者が抱くブランドイメージには、企業と消費者との間にある「接点」が存在しています。
自社のブランドに対して、消費者がどんなイメージを持っているのか把握することが、コンテンツマーケティングを考えていく上での第一歩だといえるのです。
対面で自社製品を販売する時のことを考えれば、自社のブランド力がどれくらいか把握することができます。
消費者から「この製品のウリは何ですか?」と尋ねられたときに、どれくらいのメリットや特徴を示せるでしょうか。
製品に魅力があって、それをいま一つ伝えきれていなければ、その部分こそコンテンツマーケティングを行うポイントでしょう。
的を射た情報の発信を行うためにも、自社の強みをしっかりと見極める必要があります。
愚直にそうした作業を積み重ねることで、自ずと競合他社の製品との差別化や優位性を示すきっかけが作れるはずです。
■宣伝・広告=ブランディングの時代は終わっている
インターネットの普及によって、消費者はあらゆる情報を瞬時に得ることが可能になりました。
このことは、消費者の行動にも変化を与えています。
従来のように商品やサービスの魅力をテレビCMなどで一方的に宣伝しても、効果的ではありません。
テレビなどのマス広告は消費者の興味を引き出すことにはつながっても、購買にまでつなげる導線が弱い部分があります。
ブランドイメージを高めるために多額の広告費をかけても、インターネット上に「すぐに壊れた」「対応が悪かった」などと書かれてしまえば、それを防ぐことはマス広告では難しいものです。
消費者の購入体験がFacebookやTwitterを通じて共有される時代においては、ソーシャルメディアなども意識したブランディング戦略が必要となります。
ただ、逆に考えれば以前よりも企業の情報を発信できる機会が増えたため、コンテンツマーケティングにしっかりと取り組んでいけば、自社のブランドを押し上げるきっかけともなるのです。
■ブランドを構築するための3つの要素
ブランドを構成する要素は、大きく分けて3つあります。
Likability(好ましさ)・Expertise(専門性)・Distinctiveness(他社との違い)です。
消費者にとっては親しみを感じる会社の製品を買いたいものです。
さらに、その製品に対して専門的な知識や技術がなければ、消費者の関心を呼び起こすのは難しいでしょう。
そして、他社製品ではなく自社製品を購入してもらう「違い」がなくてはなりません。
違いが不明確である場合には、際限の無い価格競争に陥ってしまう可能性もあるため、やはり明確に意識する必要があります。
これらの3つの要素を踏まえて、ブランド力を高めるコンテンツマーケティングが必要になるのです。
■まとめ
ブランディングの意識無くして、コンテンツマーケティングを成功に導くことはできません。
自社の強みを最大限に発揮させるブランディング戦略のために、コンテンツを発信していくという意識を常に忘れないようにしましょう。