誰からも好かれ、信頼を勝ち取るコミュニケーション術
2017/06/09
人は誰もが、「誰からも好かれたい」と思うものです。
しかしながら、実際に好かれようと努力をすると、多くの人は残念ながら「八方美人」だと揶揄されてしまうこともしばしばで、なかなかうまくいかないものです。
それでは、学校や職場といった大人数が集まる組織にごく少数のみ存在する「誰からも好かれ、信頼を勝ち取っている」人は、どんなコミュニケーションを取っているのでしょうか。
そのコツを3点に絞ってご紹介しましょう。
■常に笑顔で接する
よく言われることですが、笑顔は人の間で伝播していくものです。
思い浮かべてみるとわかりますが、いつもしかめっ面や仏頂面をしている人よりも、ニコニコしている人の方が話しかけやすく、接しやすいということがあると思います。
誰からも好かれる第一条件としては、当たり前ながら笑顔なのです。
ちなみに笑顔には「ニコニコ」もあれば、「ニヤりとする」ものもあります。
後者はどうしても悪い印象を与えてしまいかねないので避けたいところです。
しかし顔の表情をつくるのが苦手で、意図せずにニヤりとする方もいるでしょう。
そんな方は、鏡にむかって「い」の口をしながら口角を上げる練習をすると、自然な笑顔に近づいていきます。
また、こちらも近年のアンガ-マネジメント・ブームで有名になりましたが、怒りの感情をコントロールするということも笑顔でいる上では重要です。
生活を送る上では、イライラしたり、急に怒りの感情が込み上げてくることもありますが、そこで深呼吸をして、少しだけ気持ちを抑えると落ち着きますから、やってみても良いでしょう。
■あいさつに一言加える
街で通り過ぎる人すべてにあいさつをするのは難しいと思いますが、学校や職場といった限られたコミュニティーにおいては常識的にあいさつを交わしていると思います。
ただ、ここで誰からも好かれる存在の人は、他の人と少し違いがあるのです。
それは注視していると明らかですが、あいさつにもう一、二言加えているということです。
例えば、上司が部下に、また同僚同士でも「調子はどう?」「最近イキイキと仕事をしているね」といった言葉をかけるということがあると思います。
かけられた方は、自分への気遣いや共感したいといった気持ちを察するもので、それが後に信頼となっていくものです。
また、かける方も相手の好意的な気持ちが感じられれば、喜びがわいてくることでしょう。
さらにはあいさつでなくとも、自分が心を開いて声かけをしていくと、相手も次第に心を開くようになっていくものです。
性格によっては自分から話しかけづらい、うるさく思われたら困るといった気持ちも生じるものですが、まずは気が知れた相手からやっていくとスムーズにできるようになります。
■自分が口を開く前に、まず相手の話を聞く
こちらも心理学が好きな方にはよく知られる事ですが、人は話を聞くよりも、話を聞かれることを望みます。
職場であれば上司や先輩ともなれば、すぐにアドバイスをしてしまいがちですが、実は相手にしてみれば「話を聞いてもらいたい」と思っていることが多いのです。
そうとはいえカウンセラーのように鋭い質問をする、傾聴するという専門的なテクニックは不要です。
相手も話を聞くこちら側を素人であることは認識していますし、言うなればベストなアドバイスすら求めていないのかも知れません。
単に話を聞くという欲求が満たされただけでも、その姿勢に好印象を持ち、信頼感も生まれてくると思います。
まず話を聞くというクセをつけておくと、後々に役立つことがあるはずです。
また、日常会話などで時間が取れないこともあると思います。
これも毎回じっくり話を聞く必要はありません。
自分の事を話す前に、相手のことを聞くのが上手なコミュニケ-ション術です。
職場であれば、プライベートな話題は避け、仕事の状況や共通して不安に感じそうな事柄について、軽いトーンで質問すれば良いでしょう。
■まとめ
ここまで紹介した3点。
・常に笑顔で接する
・あいさつに一言加える
・自分が口を開く前にまず相手の話を聞く
これを2週間ほど実践するだけでも効果が感じられると思います。
人間関係につまずいている人は、ぜひお試しください。