集客に成功した講師業が、次に行うべき一手とは?
2017/06/05
ビジネスパーソンがオフになる平日夜や休日には、IT系や金融、心理学、英会話など、いろいろなセミナーが各地で開催されています。
最近は、得意分野を生かして「自らセミナーを主催し講演する」方が多く、成功を機に講師を本業とする方も出てきました。
こうした方はすでに“集客に悩む”状態を脱していますが、それでひと安心してしまい、以後の展開まで考えていない方も少なくありません。
せっかくですから、この段階で次のステップに向けた一手を打ち、さらなる拡大を図るべきでしょう。
■「集客の悩み」はいつまで続く?
「よし、自分でセミナーをやってみよう!」と思い立ったなら、まずは内容を考え、日時や会場を設定します。
そうして行うのが、集客です。
集客の方法としては、FacebookなどのSNSやブログなどでの告知が今や主流となっています。
これはコストもほとんどかけずに、効率良くPRができるからですが、いわば「すでに主催者を知っている人」への告知であり、回を重ねるたびに限界が近づくというものです。
本来は「自分がまだ会った事もない人たち」へのアプローチであり、この層からの参加者を安定して獲得できるようになれば、集客の悩みは終焉を迎えた状態といえるでしょう。
逆に言うと、集客に悩んでいる段階では、次なる手を実行に移すのは早すぎるといえるでしょう。
まずは集客のプロと呼ばれる人たちから学び、ノウハウや手段を身につけるべきです。
これらノウハウ・手段は自ら試行錯誤すると相当の時間を要するものであり、プロから学ぶのが近道です。
■参加後の「何かしたい」にどう答えるか
セミナーを何度か主催し、ある程度成功した手応えが感じられるようになれば、次はセミナーの内容充実や質の向上に取り組むことになります。
そして、このタイミングで用意しておいた方が良いのが、「ファンが何かしらのアクションを起こすためのモノ」です。
この段階になると、セミナー参加者の中からリピーターが表われはじめ、依頼しなくてもSNSやブログで情報を拡散してくれるファンが生まれます。
こうしたファンは、「セミナーの内容に感動した」「得た情報が役に立った」などの恩義を感じてくれていて、「何かしら自分ができることをしたい(返したい)」との気持ちを持っています。
この気持ちに応えられる商品・サービスが、アクションを起こすためのモノに当たります。
具体的な商品・サービスとしては、
・セミナーの中で触れたアイテム
・内容を体系化した本、小冊子
・セミナー自体を収録したDVD
・さらに内容を深めた高額セミナー、連続開催セミナー
・個別相談、カウンセリング
などが考えられます。
こうしたモノを揃えていれば、ファンは購入し、さらにSNSやブログで宣伝してくれる可能性も出てきます。
また、さらにコアなファンとして講師を応援してくれるようになっていくのです。
■「参加したくてもできない層」へのアプローチも
先に挙げた商品・サービスのうち、いわゆるセミナー教材と呼ばれるものは、時間や地域の制約でセミナーに「参加したくてもできない」層へのアプローチ用にも活用できます。
有名な話ですが、新幹線が開通する以前の北陸エリアは、セミナー教材や通信講座の利用者が多い地域でした。
これは、多くのセミナーが東京・大阪での開催であり、宿泊交通費よりもセミナー教材、通信講座の方がコストパフォーマンスが良かったからです。
こうした地域は現在も存在しており、潜在的なニーズに応える意味でも商品・サービスを用意しておくべきなのです。
また、商品・サービスの制作についても、自社リソースだけではなく、ビジネススクールや制作会社などのプロに相談すると効率的です。
できればコンテンツベースで企画から提案できるプロを見つけて、検討してみると良いでしょう。