プレゼン不要!読むだけでワクワクする通る企画書を書くには
2017/05/17
読むだけで相手をワクワクさせてプレゼンしなくても企画が通る。
そんな企画書を作れたらいいなと思ったことはありませんか?
実はそんな夢のような方法が存在します。
そして、デキるビジネスマンはそうやってプレゼンをやる前から企画を通して成功を収めているのです。
あなたもこの方法を身につければ、一気にデキるビジネスマンになることができるでしょう。
今からその方法お伝えしていきます。
■読み手をワクワクさせる要素とは?
企画書を読んだ人をワクワクさせる。
その要素とはいったい何でしょうか。
一言で言うと、それは「面白さ」です。
そう。
ワクワクさせる企画書とは面白い企画書のことです。
なぜかというと、聞き手である上司や先方の担当者、またはプロデューサーなどもそうですが、日ごろからたくさんのプレゼンや企画提案を受けています。
良い企画も悪い企画も含め膨大な数の企画書を見てきているわけです。
そこにどこにでもあるような平々凡々な企画書を見せられても
「またか…」
という感じで乗り気になって読もうとはしてくれないのです。
真新しい企画、ワクワクするような企画に出会いたい、内心そう考えている人が実際多いわけで、どうすれば体を乗り出してまで食い入るように読んでくれるか、企画書だけでもゴーサインを出したくなるか、それは、“面白さがあるか”なのです。
・・・でも、
面白いっていったい何を基準に面白いといえるのか?
当然そう考えると思います。
いったい何が面白さで、相手をワクワクさせるのか、今からその部分をはっきりさせていきましょう。
■〇〇を突かれると人は喜ぶ
人は想定通りに物事が運ぶと刺激として感じません。
「ああすれば当然こうなるよな」
という風に、予定調和で読み通りの展開を想像できるからです。
刺激がなければ当然感情も動きません。
面白くも何とも感じないわけです。
「予定調和を崩す」
つまり、意表を突くと人は強く反応します。
「・・・え?何?」
という感じでビクンと感情が反応してしまうのです。
その感情の動きが面白さや逆に恐怖になったりするわけです。
良い方に意表を突かれれば面白く感じ、悪い方に意表を突かれれば恐怖といった感情になっていきます。
企画書で“面白さ”を相手に感じさせてワクワクさせたい場合は、この「意表を突く」という要素を織り込むということですね。
たとえば、
「当社のこの商品は〇〇の機能によって今まで人が行わなければならなかった作業のほぼすべてを自動で行い、作業をオートメーション化することが可能になります。
これは、どこのメーカーも実現できなかった画期的な機能と言えるでしょう。
しかし、この機能は使わないでください。
なぜなら、御社の従業員の9割が職を失う可能性があるからです。」
あくまで例ではありますが、このように一瞬相手の頭の中に「???」を浮かべさせるように意表を突くように流れを作ります。
推理小説であれば、犯人だと思わせていた人物が実はまったく無実で、思いもよらなかった人物が最後の最後で犯人だと判明する。
そんなストーリーも多くありますね。
マンガでも、たとえば野球マンガだとして、主人公のチームがここで勝つだろうと予測していたのに突如負けてしまった…、という場面もあります。
グッと引き込まれている状態で、さらに思ってもみなかった展開をつきつけられるわけですから、一気にのめり込んでしまうのです。
そういった形で、企画書の流れを作るストーリーの中に予定調和を崩す、意表を突くポイントを入れ込んでいくことで、読み手がワクワクしながら読んでくれるのです。
そして、「予想以上の可能性を持った商品だ」
と感じてくれるのです。
■魅力的なライバルの存在
もう一つの要素をお伝えしましょう。
何かというと、ライバルを魅力的に見せることです。
企画書を作るときは基本的に競合となるライバルを登場させるはずです。
ライバル企業や同様のサービスを提供するメーカー、もしくは自社の過去の商品かもしれません。
その際の鉄則として、ライバルを貶めるようなことをしてはいけません。
絶対にNGです。
よくアメリカのプレゼンや企画書のスタイルは、ライバルを貶めて自分の商品を魅力的に見せる方法が多くみられます。
そういったアメリカ的なノウハウを学んだ人がついついやってしまいがちなのがライバルの批判です。
アメリカでは一般的に受け入れられている方法でも、日本のビジネス文化には適さない場合が多くあります。
特に人を批判して自分の株を上げるという文化は日本にはありません。
どちらかというと協調や調和を求めたい気質があるので、批判を前面に出すような方法は受け入れらないのです。
たとえば、ここでもマンガやドラマを見ると分かりやすいかもしれません。
主人公のライバルで登場する存在は、とても魅力的に描かれています。
相手をこき下ろして主人公をヒーロー化している作品はとても少ないでしょう。
魅力的なライバルに打ち勝ってこそ主人公が輝くわけです。
つまり、ライバルが魅力的に描かれれば描かれるほど主人公の魅力もましていくということです。
ということは、プレゼンや企画書に登場させるライバル企業や商品は欠点を突いて貶めてはダメだということです。
むしろ、
「ライバル社のA商品はこことここが優れ、業界でもトップクラスの技術力であることは間違いありません。事実、シェアは40%を誇っています。」
そうやってライバルの商品やサービスは確かに優れていて魅力的だという面をあえて見せるわけです。
そして、
「しかし。当社は遂にライバル社でも実現できなかった〇〇を搭載することに成功しました。これによって技術面でもライバル社と同等かそれ以上を可能にし、何よりもこの商品が広く流通することで、一気に業界が刷新される可能性があるのです。シェア比率も大きく変わると予測できます。」
といったように、魅力的なライバルには不可能だった部分を突き、それを上回ったことで奇跡的な大逆転を可能にする、という演出も可能になります。
「ライバル社のA商品はこれこれこういった欠点があり、そのせいで~のような状況をひきおこしていました。そこで当社は、、、」
という批判的な企画書では、まったく魅力など伝わりませんし、ワクワクもしないでしょう。
あくまで魅力的なライバルが輝いていてこそ自分の企画や商品が輝けるわけです。
「ライバルは優れている。しかし、それ以上のことを実現できる可能性を持ったものがこの企画だ。」とストーリーを描くことで読み手をワクワクさせ、企画書の魅力を増すポイントなのです。
■まとめ
いかがでしたでしょうか?
相手をワクワクさせるような企画書、少しはイメージが湧いてきたと思います。
あなた自身も経験のあることに置き換えると分かりやすいかもしれませんね。
たとえば、好きな映画やドラマ、マンガなどを観たり読んだりしたときの感覚と似ています。
演出や展開にワクワクさせられ、ストーリーに深く引き込まれ、そのまま最後まで見入ってしまう。
そういった感覚です。
企画書も同じで、ワクワクして面白いからこそ前向きに読んでくれるのです。
「ワクワクする」とは「面白さ」。
「面白さ」とは「意表を突かれること」。
「魅力的なライバル」がいて「予定調和では終わらない結末」がある。
そういった観点で作成していくと、とても魅力的な企画書が出来上がるはずです。
今回のポイントを押さえて、ぜひワクワクするような企画書を作り上げてください。