経営者としてさらに成長するために必要なものとは?
2017/03/24
経営者は会社の業績を上げ、社員の雇用を守ることが第一の要件です。
この2点を成し遂げるだけでも大変な難しさではありますが、さらに自身を成長させていくとなると、本業の仕事とは少し異なるアクションが必要になります。
ただ、多くの経営者が体感している通り、会社は経営トップの人柄がすべてであり、一定規模以上に拡大させていくためには、経営者自身の成長が不可欠ということもあります。
では、経営者がさらに成長するためにやるべき事とは何か。今回は日常的に行えるアクションについてご紹介しましょう。
■本業とは違った特技や趣味を追求する
「二足のわらじを履く」ということわざがあるように、多くの経営者が本業とは違った特技や趣味を持っているものです。
よく聞くのはゴルフや読書、散歩といったものですが、めずらしいものとしてはトライアスロンやモータースポーツ観戦、ゲーム遊びといったものが挙げられます。
基本的に経営者は忙しいものというイメージがあり、特技や趣味に時間をかけている余裕などないと思うかもしませんが、むしろ時間のメリハリをつけることで業務時の集中力を高めたり、リフレッシュにつながったりという利点もあります。
また、自分がこれまで学んでこなかった分野の勉強、経験したことがない活動に力を注ぐ経営者もいます。
これは新しい発想や考え方との出会いを本業に生かしたり、初心にかえって一から取り組む姿勢を再確認したりする効果があります。
一般社員だと「平日が忙しいから、休日ぐらいは身体を休めて」という考えに陥りがちですが、規模の大きな会社の経営者ほど、絶え間なくアクティブに動いているものです。
■運動して、身体を鍛える
2015年にプレジデント社が行ったアンケートによると、社長の趣味のトップはゴルフ。
仕事上のつきあいということもありますが、半数程度は健康増進を図る目的だそうです。
経営者だけでなく、多くのビジネスパーソンが身体の代謝機能が落ちはじめる30代から運動をはじめ、継続できる人はそのまま趣味として楽しんでいます。
運動では先に挙げたゴルフのほか、近年ではマラソンに挑戦する経営者も増えています。
ちょっとしたスキマ時間からはじめられるいうこともあるが、走りながら考え事をしたり、新しい景色に刺激を受けたりすることが本業に良い影響をもたらすのがその理由です。
また、大会などでは多くの声援を受けながらゴールを目指すことに快感を覚え、ハマるということもあるようです。
どんな種目であれ、運動は健康増進、メンタルヘルスの面でも良い影響をもたらしますから、やっておいて損はないでしょう。
■思索し、じっくりと物事を考える
アクティブに一日を動き、ちょっとしたスキマ時間もスマホで情報をチェックしながら無駄な時間を過ごさない。
そんなライフスタイルは一見すると非常にスマートで、効率的に見えるものです。
しかしながら経営者は、時に長期的な展望や大局観に立って物事を判断することが求められ、あらゆる視点から考えを重ねる必要も生じます。
そのためにも、日常的に思索する時間をつくっておくことが、経営者にとってのさらなる成長につながります。
少し以前に「地頭」という言葉が流行しましたが、思索もこうした地頭力、本来備わっている考え方を鍛えることに役立ちます。
人によっては図を描いたり、箇条書きで情報を書き出したりしながら、考えをめぐらせ、まとめていくのです。
これを業務時間中に行うことは難しいかも知れませんが、1週間のうちでどこかの時間帯を捻出し、やりつづけると必ず後に役立ちます。
ほかにも、経営者としてさらに成長するためにやるべきことはあると思います。
人は誰もが自分のことを正確に測ることができません。
それゆえに、自分にとってためになる先輩経営者やメンターなどを決め、アドバイスを受けるという手もあるでしょう。
そして常に、自分自身が成長しつづけることを忘れずに日々を送っていくべきです。