対人関係が苦手なら「演技」で乗り越えよ!
2017/02/20
職場、ビジネス、趣味、生活、地域社会・・・あらゆるシーンに共通しているのは、対人関係であることです。
誰にでも多かれ少なかれ「人見知りをしてしまう」、「話しかけるのが苦手」というコミュニケーションへの苦手意識はあるものですが、深みにはまってしまうと悩みとなってしまいかねません。
今回は対人関係に悩んでしまう方に、すぐにできる対処法をご紹介しましょう。
■「相手はこんな気持ち」という思い込みが悩みに
対人関係を良好にするために必要なコミュニケーション能力は、細分化すると
・相手との間合い、距離感をはかる力
・相手の気持ちがどうかを判断する力
・自分の気持ちを伝える力
などの要素があります。
これらの力は性格や生まれ育った環境によるところも大きいですが、ある程度は経験でカバーできるところでもあり、多くの人は失敗をくり返しながら自分なりに感覚をつかんでいきます。
ただ、失敗が少なくなっていくといっても、人は生きていく限り人と関わり、対人関係を築いていきますから、誰もが対人関係に悩むリスクを持っています。
それが運良く挽回できるタイミングに恵まれる、まったく気づかないまま生きていくということもありますが、そうでなければ“つまずいたまま”になってしまうものです。
このつまずきが起こった際、「相手はどんな気持ちだろう」と考えますが、そこでネガティブな結果だと思い込む方が、つまづき=対人関係の失敗となり、悩みへと発展していきます。
そして、この悩みが多かったり、大事な相手との悩みであったりすると、苦手意識となってしまいます。
普段から多くの人と関わっている方は、それほど相手が気にしていないということも、今後挽回のチャンスがあることも理解できるのですが、そうでない方はいつまでも悩んでしまい、自分はダメだ、苦手だと思ってしまうのです。
■相手を想うなら「喜ぶ所作」を追求しよう
対人関係に悩む、苦手意識を持つという方の特徴は、正誤は別にしても「相手の気持ちがどうか」ということに敏感です。
これを活用することが、この記事の主題。
どうせ相手の気持ちを探るのであれば、
ポジティブに「どうすれば相手が喜ぶか」
を探り、実行するべきではないでしょうか。
この「相手が喜ぶ所作」については、良好な対人関係を築いている方が参考になります。
相手が喜びそうな言葉をかけたり、話題を逸らしたりということは、黙って何もしないよりも価値的です。
例えば、頭髪にコンプレックスを感じている方がいるとしましょう。
まず常識があれば、仮に容姿が気になったとしても、それを口にしません。
気になったことを率直に伝えることが、何より相手を傷つける結果となりかねないことを理解しているからです。
さらに、ここで対人関係を良好に築ける人は、「帽子がオシャレですね」「服がお似合いです」など、相手を褒めたり、陰で努力することを称えたりして、相手を喜ばせる工夫をします。
また、違う話題で盛り上がるようリードするということもできます。
こうした所作のパターンをたくさんインプットし、使っていくことが後々になって役立ちます。
■「相手のために演技をする」考え方
こうした所作については、「自分の本心と一致しないのでは」と違和感を覚える方もいると思います。
「いくら相手が喜ぶといっても、嘘はいけない」「セールストークをするようで嫌だ」という意見も確かにあるでしょう。
そこで提案したいのは、相手のために演技をするという考え方です。
自分の心がどうであれ、人が喜ぶこと自体はプラスといえます。
そして、自分が悩むことは誰にとってもプラスにはなりません。
自分の気持ち、本心も大切にするべきですが、対人関係においては立て分けて考えるべきです。
そうして苦手意識を持つことをなくし、良好な対人関係が広がっていけば、いつしか悩みもなくなっていくことでしょう。
いろいろな方との出会いにも積極的になり、経験が増える分だけコミュニケーション力も向上します。
もしも対人関係に悩みがある、苦手意識があるという方は、一度お試しください。