チーム力の向上を業績に結びつける
2017/01/20
■チーム力こそ企業・組織の要
現代のビジネスマンにはスキルアップへの意識が求められており、ひとりひとりが自分で資格の取得や学習などを通して能力を高め、開発していくことが求められています。
こうした個人の努力が重要視されている一方、企業・組織内でのチーム力をどう向上させていくことができるかが課題として浮上しています。
これまで日本の企業はこのチーム力で業績を伸ばしてきた面もありました。
しかし終身雇用制の崩壊や、成果主義の導入によって現場のチーム力や連帯感が薄れるようになったことで、組織全体がうまく機能しなくなっている問題も出てきているのです。
いくら優れた能力や実績を備えた人材がいても、ひとりですべてをコントロールして動かすことはできません。
現場をひとつの組織としてまとめ、
チーム全体の能力を高めていく取り組み
が求められます。
しかもひと昔前の日本企業のようにトップダウンの形ではなく、従業員ひとりひとりがプロジェクトの方向性を意識し、結果に責任を持った上で推進できる環境が求められているのです。
これからのビジネスではこうした形でチームとしてどれだけ機能できるかが問われるといってもよいでしょう。
■チームワークを高めるポイント
チームとしての力を高めるためにはまず連帯感が必要です。
ひとりひとりが与えられた役割をしっかりこなすのはもちろんですが、連携し、それぞれの長所を活かすことで効率をアップさせることも欠かせません。
そのうえでミスやトラブルを協力して解決に図る。
そんな理想的なチームを築くためにはまず共有が欠かせません。
簡単に言えば目標と理念を共有し、そのために自分がどう振る舞えばよいのかを考えさせる。
これはチームとして機能させる上での大前提です。
そのうえでお互いを尊重しあうこと。
そのためにも適材適所が欠かせません。
経験・能力に関わらずスタッフに必ず責任を伴う役割を任せ、それを尊重する。
その作業を行っている間は横からあれこれと口出しをしない。
そうすることでひとりひとりが
目的意識を持って仕事に集中できるうえ全員の意識を高める
ことができます。
■仕事外での交流も大事です
現在のビジネスシーンでは仕事外での交流はあまり歓迎されない傾向がありますが、やはりある程度は必要です。
頻繁にではなく、時々でも一緒に食事をし、コミュニケーションをとりながら
さりげなく不満点や悩みを聞きだし、
みなで共有しながら解決を図る。
こうした風通しのよい環境づくりもチーム力を高めるうえで大きな意味を持つでしょう。