「正念場」な最重要プレゼンに勝つ方法
2016/12/08
少し前の話しになりますが、リオ五輪関連にてアスリートが
「本番に勝つ」
ための行動について注目が集まっていました。
スポーツにおける本番が公式戦であるならば、ビジネスにおける本番は商談。
具体的にはプレゼンと言い換えることもできるでしょう。
プレゼンを成功させるテクニックやノウハウを記した本は、これまでも数多く出版されてきましたが、共通していわれる「成功のカギ」は集中力にあるようです。
この集中力を高める方法として今回は、
イメトレ(イメージトレーニング)と口述リハーサル
の有用性を考えていきましょう。
■集中力を阻害するプレッシャー、その根源は?
集中力を阻害する要因は様々ありますが、こと本番という特別なシーンという点だけで考えると
“プレッシャー”
が最大の要因と言えるでしょう。
「絶対に失敗できない」「必ず、良い結果を出さなければならない」という思いが気持ちを不安定にし、それが色々な考えを呼び起こしてしまうことで、本番の動作や考えに集中できなくなってしまうのです。
このプレッシャーの根源にあるのは、いつもとは違う
“特別感”
にあるのではないでしょうか。
プレゼンであれば多くの場合、そもそも提案者が十分に自信をもっている内容でしょう。
そして、プレゼンでは提案内容を論理的に説明し相手を納得させることがゴールのはず。
ただ、ここにプレッシャーが介在すると、変な緊張感から話す内容を飛ばしてしまったり、力強く説得したりということができなくなるのです。
それは「失敗できない相手を前にしている」という特別感です。
■スポーツ選手と同じく、イメトレでプレゼンの練習を
冒頭の通り、リオ五輪ではたくさんの選手がインタビューされていました。
結果は悲喜こもごもといったところですが、選手は皆、自身で納得できるまで練習をやり切り、本番に臨んでいます。
対して、プレゼンは練習というよりも準備に力を入れてしまいがちです。
フォント一つ、使う写真一点にこだわる。
これも大事なことではあります。
ただ、ここに時間と労力を費やす割には、練習をしない方が多いと感じています。
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それは練習の方法が思いつかないからではないでしょうか。
そこでオススメしたいのが、先に挙げたイメトレです。
イメトレについては、テレビや映画で登場人物がやっているのでイメージは浮かぶものの、実際にやっている方は少数だと思います。
イメトレの具体的な方法については、インターネットや本で調べていただきたいと思いますが、上手にやるコツは動作を取り入れることにあるようです。
単に「やっている姿をイメージしながら順序を確認する」程度ではなく、身振り手振り、そして実際に話す内容を整理しながら口を動かし、時間をかけて行うべきでしょう。
つまり、頭の中でリハーサルをする感覚です。
■誰か聞いてくれるなら…口述リハーサルも効果的
もう一つ、やっておきたいのが口述リハーサルです。
できれば誰かに聞いてもらうのがベターですが、もし一人ならICレコーダーを使って聞き直すようにしましょう。
ひと昔前と比べて、ビジネスシーンにおけるプレゼンは動きが多くなっている感があります。
そのため
「原稿を用意し、それを読み上げながらプレゼンする」
ことは少ないと思うのですが、それでも話す内容の整理・確認は必須です。
話す内容や順序がどうか、引用するデータは正しいか、話すトーンの強弱やスピードは適切か、表情は明るいか、などチェックしておきたい点は多岐にわたります。
これを一人で確認し、修正することは難しいでしょう。
必ずしも同じ会社の上司や同僚でなければならない、ということはありませんから、他人にまず聞いてもらい、受ける印象に耳を傾けるべきです。
こうした練習をくり返すことで、
プレゼンをすること=特別感でなくなってしまえば、
プレッシャーに襲われることはなくなります。
みなさんもプレゼンの場で“金メダル”を獲得されることを心より願っています。