既存の逆風事業をストックビジネス化するための発想法と着眼点とは?
2017/09/14
安定した経営を行うためには、安定した利益を見込むことが必要です。
「とは言ってもうちの商品は、一回売ったら終わりの商品だから…」
と考えている方も多いでしょう。
でも、本当にそうでしょうか?
既存の「一度売ってしまえば終わり」というビジネスでも、着眼点を変え、継続的な収入を見込めるストックビジネス化できる可能性があります。
今回は、既存のビジネスをストックビジネス化するための発想法について解説します。
■ストックビジネスとは?ストックビジネスの3つの利点
「うちはストックビジネスじゃないけれど今のところ利益は出ているから大丈夫」と考える方もいらっしゃるかと思います。
そういう方は、「すべてのビジネスはストックビジネス化できるならした方がいい」ということを認識しておく必要があると思います。
ストックビジネスには、3つの大きな利点があります。
まず一つ目に、景気やトレンドに左右されることなく、安定した収入を見込めることです。
企業にとって、安定した収入が見込めることほど有り難いことはありません。
そして次に、営業コストが安くなるという利点があります。
ストックビジネスは一度営業をかけて顧客をつかまえれば、そこから新しく営業をかけることなしに定期的に収入が得られるのです。もちろん途中解約などの防止のため、適切なフォローアップにかかるコストは必要ですが、新しい顧客を開拓するコストに比べるとはるかに安く抑えられるでしょう。
最後に、投資などを受けやすくなるという利点があります。
ストックビジネス化がうまくできている企業ならば、投資家に安定収入を明解に説明することができます。
このように、ストックビジネスには様々な利点があります。
やはり大きいのは安定収入が得られるということでしょう。
では次に、既存のビジネスをストックビジネス化する方法について考えていきましょう。
■既存のビジネスをストックビジネス化する発想法と着眼点
既存のビジネスをストックビジネス化する発想のひとつに、一回で売ってしまうのではなく、年間契約にする、という方法があります。
アマゾンプライムの年間契約、スマホやWifi契約などがこれにあたります。
「うちの商品は携帯みたいに月額で支払う習慣がない」
という場合でも、年間契約にして月額で払った方がお得だ、と顧客に思わせるサービスが提供できるなら、ストックビジネスを諦める必要はありません。
ウォーターサーバーがいい例でしょう。
ひと昔前は、お金を出して水を買うなんて考えられませんでしたが、今では会社や自宅にウォーターサーバーを設置するケースも珍しくなくなりました。
ウォーターサーバーは今でこそ月額で支払うストックビジネスになっていますが、以前は、水に毎月継続して支払うなんて考えられないことでした。
水を買うという習慣ができたことにいち早く目をつけ、「水を毎回買うよりは年間契約の方がお得だ」と顧客が納得できる金額を提示する会社が現れたことにより、水のストックビジネス化が促進されたのです。
価格を安くしてお得感を出し、年間契約割引やお得なサービスを提供することで、顧客に年間契約を選択していただく、ことがストックビジネス化の第一歩です。
ただし、年間契約割引などをすることによって、一時的に多少利益が低くなることはあるかと思います。
ですがこれまでのビジネスをストックビジネス化し、安定した収益を見込めるようになる、というメリットはとても大きいと言えるでしょう。
■まとめ
今回は、ストックビジネス化するメリット、およびストックビジネス化の発想法についてのべてきました。
ストックビジネスの最大のメリットは収益が安定することです。
安定した収益を得たいなら、これまで一回で売り切っていた商品であっても、発想を変えて、年間契約などにできないか検討してみましょう。