成功する経営戦略とは?覚えておきたい3つのポイントを紹介
2017/07/19
「事業を成功させる」ため、地図のような役割を果たす経営戦略。
しかし、同じように戦略を立てても、成功したり、失敗したり。2種類の結果に分かれてしまうことがあります。
このワケはずばり、「コツ」を掴んでいるか、が大きいようです。経営戦略を策定する時には、心がけないと失敗する、2つのポイントがあるといいます。
そのポイントとは何か、これから詳しく見ていきましょう!
■何よりまず、「優先事項」を明確にしよう
経営戦略を練る時に、まずやって欲しいのは「優先事項」を明確にすることです。
経営戦略を策定する時は、決まって複数の活動を提案すると思います。
しかし、人件費・開発費・労働力・時間etc。これらはごく限られており、ムダにすることはできません。
そのためにも、必ず「1番大事なこと」をハッキリさせておくこと。
それに伴い、お金・時間・労働力。
これらをスマートに使える戦略を策定するよう、意識していきましょう。
■3ステップで経営戦略を策定しよう
経営戦略は、大きく分けて3ステップに分かれます。
【1】自社・競合・顧客・社会の状況を分析する
経営戦略で1番大切なのは、自社の長所・特技といったモノを、活かしきることです。
そのためには、以下の4つのことを把握しておく必要があります。
- 競合にあって自社に無いメリット
- 自社にあって競合に無いメリット
- 顧客は何を求めて自社を訪ねるのか
- 社会や経済はどういう状況なのか
(※支持率の高いモノは何か。高齢者・子供などの人口事情等)
例えば、「早く料理を食べたい」人に、時間をかけた特製シチューを提供しても、あまり喜ばれないはずです。
けれども、早く料理を作ることが苦手なら、遅くても美味しいモノを食べたい人に、料理を提供できる努力をする必要ですがあります。
また、自社を利用する顧客から見た、自社の魅力的とは何か。
そして競合の魅力はどこか、知ることも重要です。
事業の置かれた状況を把握することで、より利益のあるビジネスを行いやすくなるでしょう。
【2】自社が事業活動をするドメイン(領域)をハッキリさせる
自社の長所・特技。そして、競合の恐るべき点について把握したら、ターゲット層・事業内容を決めます。
【3】経営戦略を練る
ここまで決まったら、後は経営戦略の策定です。
と言っても、実際に経営戦略をしていると、中々思い通りにいかないことも多いでしょう、
そんな時は柔軟に、【1】~【3】を往復することにもなります。
成功への一歩を着実に歩めるよう、事業の状況を冷静に把握することが大切です。
■起業戦略で使われる定番の「フレームワーク」とは?
経営戦略で役立つのが「フレームワーク」です。
骨格という意味どおり、戦略を形作るときに利用されています。
その中でも、定番の3種類について。
特徴や使い方を見ていきましょう。
【5Forces分析】
以下の5つから分析し、経営戦略の方針へ役立てるタイプです。
- ライバル
- 新企業
- 顧客
- 商品の売り手
- 自社製品の代わり(危うく競合になりそう)
Casio・Panasonicなど、無名だった企業が大手となるキッカケに使われた事例もあります。
しかし、成立した年代からやや古く、現在では「扱うのが意外と難しい」との意見もあるようです。
【SWOT分析】
自分の会社が持っている長所・短所を分析するためのタイプです。
Strengths:長所
Weaknesses:短所
Opportunities:機会
Threats:恐れ
上記4つの頭文字を取っています。1960~70年代にかけて作られました。
使う上での注意点は、長所=ビジネスチャンスと見誤らないように、分析する必要があること。また、事業の目的がハッキリさせずに使うのはNGであるそうです。
いずれの使い方も、「徒労」となってしまう可能性が高いと言われています。
【PEST分析】
事業を取り巻く状況を分析するためのフレームワークです。
Politics:政治 (法律・政権の変化など)
Economy:経済 (価格・雇用状況・市場など)
Society:社会 (あらゆる人口の状況・一般的な教育レベル・宗教の範囲等)
Technology:技術 (技術革新など)
以上、4つの言葉からなっています。現在・未来の情勢への知識が必要な現代社会では、重宝されやすいタイプでもあるようです。
*この3つが、経営戦略で使われるフレームワークになります。
ただし、あくまで分析のために使う道具の1つです。
それ自体が目的とならないよう、注意しながら利用するようにしましょう。
■まとめ
成果を出すための経営戦略、いかがでしたか。
戦略で1番大切なのは、自社のメリットを活かしきることです。
このために、上記のポイントを利用して頂ければと思います。
ぜひ活用して、より良い経営戦略の策定へと役立てくださいね!