説得力が大幅にアップする企画書の基本構成
2017/05/08
企画書や提案書を作ったものの、
「なんだか内容が薄い…」
「情報が上手くまとめらない…」
「説得力が感じられない…」
といった悩みを持つ人は多いのではないでしょうか。
または、他の人の企画や提案を聞いて、
「自分にはあんな凄い企画書なんて作れないよ…」
「あんな説得力のある提案書が作れたらいいのになぁ…」
といったように自信を失っているかもしれません。
でも、大丈夫。
あなたにも簡単に作れます。
しかも、“説得力のある”企画書・提案書が簡単に作成できるようになるので、ぜひ期待して読み進めてください。
■構成力を磨けばどんな企画も見違える
なぜあなたは、企画書や提案書がスムーズに作れないのでしょうか。
「他の人のすごいと感じた企画書や提案書」
「あなたが上手く書けなかった企画書や提案書」
全く違うように思えるかもしれませんが、実はそれほど作成能力に差があるわけではありません。
ただ、あることを理解できているか理解できていないかだけなのです。
それは何かというと、「構成力」です。
どんな企画書も提案書も構成次第で全く別物に変えることができ、どれだけ企画書や提案書を書くことが苦手な人でも、構成力さえ身につければ内容に説得力を持たせることが可能になります。
構成力次第で、それがどんな企画であっても見違えて見えます。
ここでいう「見違える」というのは、その企画を見栄え良く魅力的に見せるというよりも、企画自体が持つ本来の価値をそのまま伝えきることができるという感じですね。
自分のアイデアや技術、価値、ビジョンを企画書や提案書を介して相手に伝えるわけですから、それがどれだけ的確な伝達手段となるかにかかっているとも言えます。
「企画書や提案書が何を伝えているのか分からない」
といった状況では、どんなに魅力的で価値の高い企画であっても、必要なことだと認識してもらえません。
企画書や提案書に説得力を持たせるために意識すべき点は、「どう伝えるか」なのです。
そこで、必要となるのが「構成力」です。
よく「分かりやすい説明をするには5W1Hを使え」と言われることがあると思います。
しかし、5W1Hを使って書いているのに、
「企画書作りに時間がかかりすぎる」
「何を書けばいいのか分からない」
「上手く内容をまとめられない」
といった状況に陥ってしまう人が多いと聞きます。
もちろん便利な方法ではあるけれど、それでも上手くまとめられない人は結構いるわけですね。
では、その問題を解決する方法、ズバッと簡潔に企画書や提案書に説得力を持たせる構成の作り方をお伝えしていきましょう。
■構成を際立たせる3つの要素
実は、企画書・提案書の構成で意識すべき要素はたった3つしかありません。
「What」「Why」「How」
この3つです。
それっぽく言えば「2W1H」とでも言いましょうか。
企画書や提案書の構成は、実はこの3つの要素だけ押さえれば十分なのです。
この3つで5W1Hのように多くの要素に振り分けなくても、十分重みのある企画書に仕上げることが可能です。
では、具体的な方法をお伝えしていきます。
まずはじめに、箇条書きでそれぞれの項目ごとに情報を書き出していきます。
ここで書き出す数は特に気にしなくて大丈夫です。
伝えたいことや使える情報などを思いつくままに全部書き出していきます。
自分の頭の中にあるものをすべて吐き出して、頭が空っぽになるくらいに出し切れたらベストです。
補足ではありますが、この作業のことを「ブレインダンプ」と言うのですが、頭の中にあるものを全部出し切ることで新しいアイデアが生まれたり、新たな知識や情報がより吸収されやすくなる方法です。
さまざまな仕事の場面でも役立つのでぜひ日常に行ってみてください。
話を戻します。
とにかくあなたが思いついたことをすべて出し切ってみてください。
空っぽになるくらいです。
次に、全部の考えを出し切ったところで、その情報を整理していきます。
「この情報は必要かな」
「こっちの方がより現実味があるな」
「これは今回いらないかもしれないな」
といったように“今”必要な情報とそうでないものを取捨選択していきます。
この作業を行うことで出てきた情報がブラッシュアップされ、何が必要で何が不必要なのかが明確になっていきます。
この作業のメリットとしては、自分の頭の中も同時に整理されていくことでしょう。
情報整理力や情報処理力があまりないなと思う人は、特にこの情報の取捨選択作業はおすすめです。
情報を選別する行動と頭の中の情報がリンクするようにどんどん整理されていくからです。
そして何が重要で何がそうでないのかも自然と分かるようになってくるので、情報処理能力もグンッと上がるわけです。
最後に、整理された情報をまとめていきます。
ここで、「2W1H」を使うわけです。
「WHAT」「WHY」「HOW」の3つですね。
例としては、
【WHAT】
・いったいどんな企画なのか、どんなメリットがあるのか?
・どれだけの価値を生み出す可能性があるのか?
・何が一番の売りになるのか?
【WHY】
・なぜこの企画が必要なのか、今すぐやるべきなのか?
・なぜこの商品を出すのか、それは求められているのか?
・なぜ我が社がそれを行うべきなのか?
【HOW】
・どうやって企画を実現させるか、いつまでに実現できるのか?
・どのような手順で行うのか、現実的に可能なのか?
・具体的なステップは組まれているのか?
といったようにそれぞれの要素に落とし込んでいきます。
この「2W1H」は、言ってみれば“テンプレート”のようなものですので、整理した情報をただ当てはめていくだけで構いません。
・なぜ企画を行う必要があるのか?
「それは~」
・なぜ今やるべきなのか?
「なぜなら~」
・どうやって実現するのか?
「具体的には、このように~」
という形で、それぞれの疑問に対して具体的な答えや解決策を提示していくだけで、説得力を持たせることができます。
シンプルに2W1Hで構成することで、ボリューム自体もすっきりさせる効果もあります。
ここまでお伝えした方法だけで、あなたの構成力が格段にアップすることは間違いないでしょう。
さらに、アイデア出しに最適な方法を1つ紹介します。
図解思考です。
図解思考を身に付けると複雑な情報も瞬時に理解でき、アイデアも浮かびやすくなります。
最短で身に付けたい方は図解思考の第一人者永田豊志さんの『プレゼン力アップ図解思考講座』をご受講ください。
http://ecc-business.jp/figure/
■まとめ
スピーディに説得力を持つ企画書・提案書を書くために必要なのは構成力。
そして構成要素は「What」「Why」「How」の2W1Hです。
ご理解いただけたでしょうか?
さらに構成力で意識すべきポイントとしては、「情報整理」と「取捨選択」という部分です。
たったこれだけのポイントを押さえるだけで、圧倒的なスピードで説得力を持つ企画書や提案書を仕上げることができるのです。
しかも、構成力の高い企画書は必然的にクオリティの高いものになりますから、合わせて評価の高いものにもなるわけですね。
ぜひこのポイントを意識して、魅力的で説得力の高い企画書や提案書を作成し、ビジネスを拡大していただければと思います。