うまい話にすぐに引っ掛かる人の共通点
2017/04/14
うまい話と言えば「うまい儲け話」が連想されます。
例えば、手っ取り早くお金が稼げるという甘い言葉は、その代表例でしょう。
経済が停滞している中。
甘い言葉に引っかかる人が後を絶たないのが現状です。
反面、皆さんは「儲かりますから、やりましょう」と言う言葉を使う、営業担当者に対し、疑問を感じたことはありませんか?
「確実に儲かると思うなら、あなたが全財産を使って、やればいいじゃない」と…。
「確証のないことですが、確率からいうと儲かると思います」といった、たらればの枠からでられないのは、勧める方も勧められる側も、十分理解しているはずです。
実際に、株式や為替相場などの営業は、すべて確率論での予測の世界です(詐欺は、確証の有無は全く関係なく、騙し取ろうとする論外のことです)。
こうした前提で話に乗ることは、自己責任を問われることになり、うまい話を持ってきた人については、あくまでも「情報提供をしているだけ」といった割り切りが必要になります。
したがって「うまい話」に乗る人は、情報という判断材料を元に「賭けに出る」ことになるのです。
■盲目のチャンス到来
ここで、賭けに出る時の心理状態を整理してみます。
賭けに出る時の心理状態
- うまくいってほしいといった、願望が先に立っている
- うまい話は実際存在すると、自分に言い利かせている
- 自分だけは大丈夫と、自己過信している
- 少し疑いながらも、欲に対する誘惑に負けている
甘い話に引っ掛かりやすい人には「一攫千金など、楽して儲ければ、ラッキー」といった、不労所得を夢見る「怠け心」が根底にあります。
この怠け心が、甘い話を歪曲して捉え「チャンス到来!」といったように(詐欺的な状態をも)盲目的に信じ、一か八かの賭けに出てしまうのです。
しかし「怠け心」は、誰もが本来持っている「欲求」が形を変えたに過ぎません。
その誘惑に負けるか負けないかの差が、甘い話に引っ掛かりやすいか、そうでないかという違いを生むのです。
騙されないためには、怠け心を意識して抑えると同時に「うまい話が、本当の話なのか」どうか、真実を見極める必要があります。
また、欲求や誘惑のフィルターを意識して外さなければ、騙されるなど、痛い目に遭うこととなるので注意してください。
■うまい話、食わないと損をする…?
うまい話が舞い込んできた時に、その見分け方を誤ると、本当の機会損失を招くことへとつながります。
「うまい話にはトゲがある」とよく言われますが、上手くいくだろうといった背景及び、根拠をしっかり押さえることで、トゲがどの程度存在しているか確認できます。
機会損失をしないためには「トゲの確認と採用するメリット」とのバランスで、最終的に「採用するかどうか」冷静に判断することです。
また、うまい話が舞い込んできた時には何度も確認を行い、見通しの立たない甘い話なのか、確率の高い本当にうまい話なのかを、冷静に見極めるようにしてください。
■引っ掛かる人の共通点
「盲目的に甘い話に引っ掛かる人」の特徴をまとめてみました。
- メリットだけで、デメリットを聞こうとしない(プラス思考の誤解)
- うまい話を丸ごと信じてしまう、気の弱い単なるお人好し
- 根拠のない賭け事が好き
- 怠け心を克服できない
- 「何とかなるだろう」と楽観的にタカをくくっている
このように「甘い話引っ掛かる」人には、漠然とした考えしか持たず、誘惑に弱い上、他人を根拠もなく信じたがるといった特徴があります。
みなさんも一度、該当する項目がないかチェックしてみてください。
■まとめ
うまい話にすぐに引っ掛かる人は、お人好しの傾向が強く、一般的には「良い人」として評価されることが多いです。
ただ、うまい話に乗って(場合によっては詐欺に引っ掛かり)しまうと、おかしな話に引っ掛かり、金銭的、精神的ダメージを受ける危険性が高いので非常に心配です。
こうした人は自分だけでなく、家族や周りの人たちへの多大なる迷惑にもつながる危険性もあります。
心当たりのある方はこの機会に「引っ掛かる人の共通点」をチェックし、意識して「今後の判断」へと活かしていってください。