あなたはなぜ分かってもらえないのか?
2017/04/11
みなさん、日常生活を送っていると、伝えたいことが思うように伝わらず、イライラすることはありませんか?
私たちはストレスでイライラすると「伝わらない相手を非難」しがちです。
もちろん表情や口には出しませんが、頭の中は、相手を非難する言葉(汚い言葉)がどんどん出てくる状態です。
「俺の言うことが分からないなんて、あいつはバカだ!」
「こちらの常識が通用しないなんて、なんて非常識なヤツだ!」
等々…。
こうして「自分の周りは、バカばかり」という意識が強くなると、他者との会話(または交流)が難しくなります。
また厄介なことに、他人を非難したり見下げることは脳が快感を覚え、ドーパミンがより多く分泌される原因となるのです。
ここまでくると、アナタの頭は末期状態。
まさに「非難や悪口」のオンパレードと化し、心の中は常にザワザワ、相手を信じることができないフラストレーションで、いっぱいになっているはず。
そのようにならないための方法をご紹介します。
■周りをバカ扱いしていると“気分が楽”
周りをバカにし、爽快さを感じている人は、他人を見下げることで、自分のストレスが一時的にスッキリ取れたように感じるものです。
また、感情が収まる経験をすることで、周りの人を「バカにすることが習慣」となっているのでしょう。
見下げることは、相手よりも自分の方がすぐれているといった「優越感」に浸ることになり、自分にとって、とても心地よい瞬間になるのです。
■責任を誰に置くかで、その後の人生が変わる
周りの人達をバカ扱いしていると、言葉で言わなくても相手には伝わります。
考えてみてください。
人は「自分のことをバカにする人」に対し、どのように考えるでしょうか?
少なくとも「信頼すること」はできません。
信頼関係で成り立つ職場の人間関係において「所詮、話は通じない」と勝手な決めつけをしてしまうと、自ら伝える努力を端からしないで、中途半端な伝え方しかしない傾向に陥ることがあります。
つまり、伝わらない中途半端な働き掛けにも関わらず「やはり、分からない相手」と確信を強め、周りよりも自分はよくわかっている優れものだと、優越感に浸ってしまうのです。
また、自らが優位に立っていると考える限り「伝わらないのは、相手がバカだから」と、相手の責任にすることを繰り返す悪循環に陥ります。
このように、うまくいかない原因を、周りの責任として擦りつけていると、周りの人たちからは「周りを見下すばかりで、他人とまともにコミュニケーションを図れない“上から目線”だけの、どうしようもない人」と判断されるものです。
一方、優越感に浸っている本人は、“裸の大将”状態となり、気がつけば誰からも相手にされない、寂しい人生を歩むことにつながるのです。
■分かってもらえないではなく、分かろうとしていない
人が取る行動の背景には、その人なりの価値観があります。
したがって、価値観を変えない限り、行動を変え続けることは出来ないのです。
「悪いのは、すべて周りの責任」といった価値観の人は、自分を振り返ろうとしないで、周りの人を責めるだけになります。
それは、相手のことを分かろうしないで、自分自身のことも分かろうとしていないからです。
相手に自分のことを分かってもらうためには、自分のとった行動及び、その背景にある「自分の価値観(考え方)に問題はなかったのか?」と問いかけてみることが重要です。
自らの行動に問いかけてみると、相手が分からないではなく、分かろうとしていない自分に気づき、何故分かろうとしていないのか?
とさらに問いかけることで、「所詮、あいつはダメなやつ」と決めつけている、自分の相手に対する価値観(考え方)に気がつくはずです。
上手く行かないときには、まず「自分を疑う」ことから始めてみましょう。
■まとめ
このように、相手に自分のことを分かってもらうためには、責任の所在を自分に置き
「何故分かってもらえない」から「分かってもらえない原因は自分にある」へ
価値観(考え方)を変えるように意識することが大切です。
原因を自分に求めるようになるだけで、周りの人たちに対する言動が変わり、周りの人達も、その言動の変化によって「いつも謙虚に他人の話に耳を傾けて、責任を自ら果たそうとする人」といった見方になるのです。
分かり合える状況を自らつくることで、周りからも尊敬される、”輝かしい人生”を自ら創造しましょう。