紳士服店に学ぶネットショップのリニューアル戦略

紳士服店に学ぶネットショップのリニューアル戦略

      2017/04/03

オフィス街やターミナル駅周辺、都市から伸びる幹線道路のロードサイドには、必ずといっていいほど紳士服の量販店があります。

 

そうした店でよく見かけるのは、「リニューアル/改装セール」と書かれた横断幕や看板。

 

あくまで体感ですが、数年に一度はこうしたセールを実施しているのではないでしょうか。

 

実は、こうした紳士服店が行うリニューアル戦略は、あまり関連するイメージがないネットショップでも活用することができます。

 

今回は両者の共通点を探った上で、リニューアルを利用したアクションを考えます。

 

 

■共通点は「立ち寄り客が少ない」

 

紳士服店とネットショップの共通点として、「立ち寄り客が少ない」ことが挙げられます。

 

紳士服店が多く立地するロードサイドには、同様にスーパーマーケット、ホームセンターが並んでおり、通りがかった自動車が吸い込まれるように入っていきます。

 

しかし紳士服は高価であり、食品や日用品のように「ついでに立ち寄って買う」という人は少ないといえます。

では、ネットショップはどうでしょうか。

 

ネットショップが扱う商品は様々ありますが、利用客は「店ではなく商品を選ぶ」ため、店のオリジナル品やセールを実施していなければ、わざわざ検索してページを閲覧することは少ないのです。

 

こうした背景から、双方ともリピーターの集客に力を注ぎます

 

紳士服店であればDMやクーポン付の封書、ネットショップであればメルマガやFacebookページでの投稿を駆使して、リピーターに来店を促すのです。

 

 

 

■リニューアルを新規獲得の機会に

 

それでは、新規顧客の獲得についてはどうしているのでしょうか。

 

紳士服店では、今回取り上げたようにリニューアルを行い、その前後でセールを実施しています。

 

リニューアル前は在庫を一掃するための大幅値引き、リニューアル後は新商品の割引が期待できるため、新規顧客は引き寄せられるように来店するようになるのです。

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これに対して、ネットショップはどうでしょうか。

 

従来は「店の顔を変える訳にはいかない」とショップページのデザインを変えないのが常識でしたが、現在はユーザビリティやSEO対策を優先し、比較的短期にデザイン変更をくり返すショップが増えています。

 

ただ、ネットショップは一掃する在庫も、新商品を一定数売る必要もないことから、リニューアルで何かアクションを起こすことはありません

 

むしろ、ページ更新の一作業として組み込まれているのです。

そこで提案したいのが、リニューアルを機に顧客を仕切り直し、分析をすることです。

規模の大きなセールをする必要はありませんが、紳士服店のリニューアル後のように新商品を揃え、この時点からより細かなデータ収集をスタートさせるようにします。

 

すでに利用も多いと思いますが、データ収集についてはGoogleアナリティクスなどの解析ツールが便利です。

 

リニューアルを活用するならば、例えば新商品のページを作り、そのページのデータ収集をするようにします。

 

こうして仕切り直しができれば、より新しい顧客層の傾向が見えてくると思います。

 

 

 

■傾向を知り、顧客の目線に近づける

 

ECビジネスにおける成功とは、数あるネットショップの中から選ばれることです。

 

先の通り、利用者の多くは価格を比較して商品を購入しますが、その中でも「この店から買う」という固定客を着実に増やしていくことが一番の近道です。

 

固定客は、何かしらの動機があって生まれるものです。

 

商品、問い合わせ対応、配送など、ショップと顧客のあらゆる接点に固定客を生む可能性があるといえるでしょう。

もちろん、ショップが顧客へ送るDMやメール、SNSの投稿などもこれに含まれるのです。

 

メール本文や投稿に綴った一言が心を掴むということは、偶然の産物かも知れません。

 

しかし、顧客層の傾向を把握していれば、ショップページを閲覧した理由や嗜好性を推測し、

「買いたいと思う商品」や「購入のきっかけとなるタイミング」を検討することができます

こうした、顧客の目線に近づける努力が、固定客を生むといっても過言ではないでしょう。

 

 

ショップページのリニューアルを考える方は、ぜひこの機会を最大限に活用し、新たなアクションを起こしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 - スキル, 思考, 集客