ブランディングの方法
2017/03/08
ブランディングとはニーザーに対して特定のブランドイメージを持たせる手法のことです。
これを行うことでマーケティングにおいて同じジャンルのライバル社に対して圧倒的有利な立場を確保できるため、現代ビジネスにおける重要なテーマとなっています。
■ブランディングの重要性
現代ビジネスにおけるマーケティングでは「ブランディング」が不可欠だといわれます。
たくさんのモノが売買され、続々と新しい製品が世に送り出されている時代、そしてインターネットを活用すればそうした製品の情報を手軽に入手し、注文できる時代。
便利になっている一方、ひとつひとつの製品・サービスの区別化が難しい状況になっています。
「売れる製品」が必ずしも「よい製品」とは限らず、またデフレ時代がひと段落したことで安い製品が歓迎されるとは限らない状況にもなっています。
こうした状況でモノを売るにはどうすればよいのか、どういったマーケティングが必要になってくるのか、そうした場合にクローズアップされるのが「ブランディング」です。
これは顧客・ユーザーに対してブランドイメージを持たせることです。
ファッションに代表されるようにブランドはマーケティングにおいて非常に重要な意味を持っています。
極端に言ってしまえば
マーケティングとは「製品を売る」ではなく「ブランドを売る」
といっても過言ではありません。
■ブランディングのメリット
例えばブランドを確立しているA社の製品と、知名度においてやや劣るB社の製品の内容や性能がほとんど同じだったとして、A社の価格がB社の5割増しだった場合、どちらが売れるでしょうか?
単純に考えればB社の方が「コスパが高い」ため売れるように思えますが、ビジネスの現場では必ずしもそうした単純な結果は出ません。
この「A社」の部分にエルメスやブルガリといった有名ブランドの名称を当てはめれば納得できる方も多いのではないでしょうか。
例え製品の内容が同じでも、「有名ブランドを買った、所有している」という満足感を得るために人は多くのお金を出すものなのです。
■マーケティングに活かす方法
これは少々極端なケースですが、ビジネスシーンでは往々にして似たようなケースが見られます。
例えば特定の分野においてある企業がまず思い浮かぶ、ということもよくあるものです。
「○○と言えば△△社だよな」といったイメージです。
こうしたブランディングに成功すればそのジャンルの製品を購入しようと思った場合、多くの人がまずその会社の製品をチェックしてくれるようになります。
そのためにはターゲットとなる客層をできるだけ絞込み、自分たちの強みを最大限に活かせるような設定(ブランド・アイデンティティ)を行う必要があります。
そのうえでロゴやイメージキャラクターなどビジュアル面に訴えかけるブランディングの方法が求められます。
そのうえでマーケティングを展開するメディアの優先順位を決めるなど、徹底したブランドコンセプトのもとでの実行が必要です。