リーダーシップに必要なもの
2017/01/23
■そもそもリーダーシップとはどのようなものなのか?
企業に限らず、組織には必ずリーダーがおり、そのリーダーシップの元で目標に向けて作業を進めていくことが求められます。
そうしないとバラバラになってしまい、意見がまとまらないままいつまで経っても先に進まない、といった事態に陥りかねません。
もっと言えばリーダーの手腕いかんでその組織の能力や評価、結果が決まってくるといっても過言ではないのです。
しかしこのリーダーの役割や手腕に関しては長い間誤解されてきた面もあります。
とくにトップダウンの傾向が強い日本のビジネスシーンでは誤解が広くはびこっていた部分もあります。
・リーダーが絶対的な権力を持ち、スタッフはその指示に従って作業を行うべきである。
・もしリーダーが想定していた目標に到達できない場合にはスタッフが期待に応えていないからであり、これまで以上に努力をしなければならない…
こうしたイメージがスタッフに心身両面への負担を強いるとともにモチベーションの低下、ひいては作業効率の低下といった問題を引き起こしてきました。
本当の意味でのリーダーシップとはこうしたものではなく、
スタッフひとりひとりの資質や性格を見極め、現実的に達成可能な目標を設定し、達成に目指して環境づくりや調整を行っていくものです。
スタッフ全員のやる気をかきたて、モチベーションを維持できる程度に高い目標を設定し、途中必ず生じるトラブルや障害を率先して解決にはかり、時にはスタッフの悩みに耳を傾け、人間関係の調和を図る…
頭ごなしに指示するのではなく、きめ細かな視点で現場を統括していく。
これこそ本当の意味でのリーダーの役割なのです。
■才能ではなく心がけ
もうひとつ長らく誤解されてきた点に「リーダーシップは才能である」という考えがあります。
確かにリーダーに向いている人はいます。
抜擢されていきなり結果を出す人も実際にいるのも事実です。
しかしこれまで挙げてきたリーダーの役割を見てもわかるように才能は決して絶対条件ではなく、日ごろの学習や意識によって身につけていくことは十分に可能です。
■明確なビジョンと説得力
そのために必要なのは
明確なビジョンと説得力
です。
頭ごなしにスタッフに指示するのではなく、スタッフが納得してその支持に従うためにも目標を具体的に定め、そのために何が必要なのかを明確にできるビジョンと説得力が求められます。
そのためにも自身のビジネスマンとしての価値観や考えをしっかり持ち、人に納得してもらえるようなレベルに引き上げていく努力も必要になるでしょう。