注目ワード「インフルエンサーマーケティング」って何?

注目ワード「インフルエンサーマーケティング」って何?

      2016/12/15

テレビやWeb、新聞などのメディアを通じ、私たちは常日頃から広告を目にしています。

 

広告主はメディアへお金を支払い、消費者へ伝えたい情報を発信してもらうという仕組みですが、近年では「類似する商品との違いがわからない」「誇張した表現があっても判別できない」などの理由から、広告よりも消費者が発信する情報を重視する方が増えました。

 

さらには、同じ消費者でも、特定の分野やメディアで有名な方(=インフルエンサー)が発信する情報に人気が集まる傾向があり、企業側はこれを取り入れたマーへティング手法に熱視線を送っています。

 

この手法こそ、「インフルエンサーマーケティング」です。

 

■テレビ局、自動車メーカー、ファッション業界などが熱視線

 

インフルエンサーマーケティングという言葉は、2、3年ほど前から聞かれるようになりました。

 

一般的にはまだ浸透していませんが、YouTube(ユーチューブ)のCMを通じて「YouTuber(ユーチューバー)」の活躍が知られるようになり、「消費者の中でも特定の人を注目する」ということが自然に意識づけられているところもあります。

もちろん、このYouTuberもインフルエンサーに含まれます。

 

さて、最近ではビジネスニュースなどでもインフルエンサーマーケティングに関する事柄が登場するようになりました。

この記事を作成した2016年12月だけでも、

 

・テレビ東京が、台湾人インフルエンサーを起用し訪日外国人向けの映像コンテンツ制作事業を開始

・メルセデス・ベンツが、インフルエンサーたちに協力を仰ぎ、各種SNSへコンテンツを配信

・人気化粧品「SK-Ⅱ」のイベントにInstagramの人気ユーザー(=インスタグラマー)が参加

 

などの動きがあり、アジア各国・地域で活躍するインフルエンサーと日本企業をマッチングさせるプラットフォームも登場しています。

 

インフルエンサーは有名芸能人と混同されがちですが、違う点は情報の発信力。

 

有名芸能人が本人の魅力や役どころの演技力、印象などその人自体のファンが多いのに対して、インフルエンサーは発信する情報自体の価値をもとめてフォロワーが集まっています

 

また、インフルエンサー自身も、発信する情報に誇張や偏りがあれば、それが自らを毀損してしまいかねないことから、慎重かつ公平な情報発信に努めている印象もあります。

 

 

 

■市場拡大がはじまった現時点では、問題も露呈

 

インフルエンサーマーケティングは拡大傾向にあり、今後は5000億円以上の市場規模になると言われています。

 

ただ、まだ途上にあるということで、いくつかの問題も露呈しはじめました。

 

たとえば、人選についてです。

 

インフルエンサーの影響力自体はSNSのフォロワー数、また投稿に対しての反応である程度つかむことができますが、企業はそれだけで人選するというのはリスクがあります。

 

どうしても思想の偏りや過去の経歴などもチェックすることが求められる側面があります。

 

 

また、インフルエンサーの投稿で売上が向上したといっても、それがインフルエンサーの効果なのか、偶然なのかを判定することができないということもいえるでしょう。

 

そうした点で注目はあっても、現段階では既存の手法にとって替わるほどの勢いはないといえるでしょう。

 

 

■「長期愛用者=インフルエンサーの卵」として育てる手も

 

日本らしいやり方として一つ考えられるのは、長期愛用者への優遇を拡充し、その対価としてPRに協力してもらうという手法です。

最近では通信キャリア大手が長期利用者への優遇を打ち出しはじめましたが、日本では特定のブランドに対して愛着をもつ方が多い反面、こうした優遇策は少ないという感があります。

 

だからこそ、今やるべき手法とも考えられます。

 

この手法は、実店舗が「常連客に少しだけ割引をしたり、おまけをつけたりする」という昔ながらの商慣習への原点回帰と捉えることができます。

 

常連客も受けた恩恵をそのまま伝えることはせず、あくまで商品や店の良さという形で、有益なクチコミ情報を周囲に伝えてきたのです。

 

広告宣伝費に多額を投じる前に、まずはこうした目前のことから着手するということも考えられるでしょう。

 

先の通り、今後も拡大が予測されるインフルエンサーマーケティング。

これから登場する新しい事例にも注目しながら、自社らしい手法を見つけてみてはいかがでしょうか。

 

 - スキル, 集客