良い広告を作るための必須条件とは?
2016/12/06
■広告は読まない
広報活動の際に必ず制作される広告。ポスター、チラシ、CMなど様々な媒体で作られています。
告知媒体ではなくても、商品のラベルなど、消費者のあらゆる目に届くものは広告です。
制作側は、少しでも商品のよいところを伝えたくて、消費意欲を高めたくて広告を作るのですが・・・。
広告は基本的に読まれません。
例えば、雑誌や小説、漫画など、消費者が自らの意思で購入したものは読まれます。
しかし、広告は消費者の意思で見るものではありません。
「よし!広告を読むぞ!」と思って見るのは、業界関係者くらいでしょう。
では、それを前提にどのような広告を作れば、良い広告になるのでしょうか。
■読まなくていい広告
良い広告作りは、読まれないのだから「読まなくていい広告」を作ることです。
それは、パッと見で内容を感じることができる、頭の中で黙読する必要がない広告です。
何かの商品の広告を作るとします。
そこに何十文字の説明文があっても、よっぽど興味を持って時間を作ってもらえない限り、まず読まれません。
■広告の優先する要素
○キャッチコピーとイメージ
「ターゲット・内容」を明確にして、ターゲットに響く内容を短いセンテンスで、できるだけ大きく表現します。
人間は1秒以下で印象の判断をすると言われていますので、消費者に有益な情報を書くことで一瞬でも目に止まれば成功です。
この時、コピーに合わせたイラストや画像を加えられるとより良いです。
これで消費者が読まなくても、パッと見でイメージを伝えることができます。
○行動指針
消費者が興味を持った時の行動指針を明記します(販売場所や問合せ先など)。
これが広告のゴールになるため、消費者が行動に迷った時点で失敗です。
メインの内容より大きくする必要は決してありませんが、わかりやすく明記しましょう。
これらが見やすく表記された上で、リードコピー(要約した文章)、ボディコピー(詳しい文章)などの文章を入れていきます。
文章は、分量や配置を間違えると説明書になっていまいますので、注意してください。
■広告はきっかけ作り
広告で、紹介したいことを全て表記することは可能ですが、それを消費者が読むことはありません。
たくさんの説明が載っていることで、そもそも目を通す気力を奪う可能性の方が高いのです。
しかし、掲載内容を絞って
「イメージ」と「行動指針」さえ伝わっていれば、消費者が必要とした時のきっかけ作り
になります。
それが、購入や参加などの意欲に繋がるのです。