成功する経営者と失敗する経営者はココが違う
2016/12/01
■日本にいる経営者たちの現状
日本には数多くの経営者がいます。
総務省統計局の調査によると、平成26年7月時点での日本の企業等数は409万8千企業。
兼任者もいるわけですが、かなりの人数であることがわかります。
ですが残念ながら、これらの経営者は全員が「成功」している経営者ではありません。
毎年1万件以上の企業が倒産し、明確に明暗が分かれているのです。
■成功しようとしなくていい!?「成功」する経営者たち
誰だって「成功」する経営者になりたいわけですが、「成功」するための手法というと一概には言えないところがあります。
成功者たちは、経営感覚・能力・努力・人柄など様々な要素を持っているのですが、成功する理由には自身の力だけではなく、情勢や偶発的な出来事も含まれているからです。
じゃあ、お参りやパワースポット巡りをすれば確実・・・、でもありません。
ここで注目すべきは「成功」する経営者ではなく、「失敗」する経営者です。
「失敗」する経営者を知る必要があるのか疑問に思われるかもしれません。
しかし、彼らは「成功」する経営者と同等の能力や運を持っていたかもしれないのに、ある「タブー」を犯したがゆえに失敗しているのです。
■「失敗」する経営者の「タブー」
「失敗」する経営者には共通する傾向が見られます。
それは「過去の成功経験に固執する」ことです。
一見、抽象的な話に思われるかもしれませんが、この固執が様々な弊害を生み出します。
①情勢を無視する
前述したように成功は、その時の情勢や偶発的な出来事も含まれることが多々あります。
それを自覚せずに成功経験だけで判断した時、同じ成果を見込めるでしょうか。
②理論や裏打ちをしなくなる
成功経験を基準にした時、そこにあるのは経験で、客観的な数字やデータの裏打ちはありません。
しかし、本人にとってはそれが自信のある根拠であるため、調査や考えることを疎かにしてしまいます。
③周りにイエスマンしかいなくなる
もし上記2つに当てはまっていても、部下が対処するかもしれません。
有能な部下ですね。
しかし、その対処に成功経験を否定するニュアンスがあったなら、その経営者は受け入れないでしょう。
同様に新しい提案も跳ね除けるかもしれません。気がつけば、周りはイエスマンだけ。
そこに企業の成長は見込めません。
■まとめ
結果的には成功経験がなくては企業が成り立ちませんし、その積み重ねが「成功」する経営者を作るのも間違いありません。
ただ、成功経験に固執することなく、常に情勢を分析し、理論と数字での裏づけを行い、新しい意見にも耳を傾けなくては、次の成功経験には繋がらないでしょう。
「タブー」を回避し、「成功」する経験者になりませんか?